1人と、5人と、わたしのはなし。

V6やらNEWSやら、思うところをまとめるところ。

グループにおける個人仕事のもろもろ②

はい、続きです。いきなり始めます。

 

私の自担である小山さんは8年にわたり生放送の帯番組でキャスターを務めていました。

私がファンになったのは3年前で、おまけに関西ではそのほんの一部しか放送されていなかったので直接的な恩恵は大きくはありませんでした。それでも毎日、同じ時間に、生放送で数時間テレビに出続けているという事実は、とんでもなく大きく、ファンである私にとってもすごく大切なお仕事でした。

しかし、ファンになって色々なものを見ていくうちに、ある一つの『意見』を目にするようになりました。

 

優しく言えば「キャスターより、アイドルに力を入れてほしい」、言葉を選ばずに言えば「アイドル疎かにするなら、キャスターやめちまえ」でした。

 

ハッキリ言って、この『意見』に賛同できる部分が1㎜もない。理解も出来ない。

自担に対しての心無い言葉だからなのかと思ったりもするけれど、たとえ他のメンバーが同じ立場だったとして、私はとてもそんな考えには至らないと思っています。

 

 

見ている限り、そういう考えの方は「役者としてドラマに出て、グループに主題歌を持ってきたらアイドルとしてOK」であり、「キャスターとしてサッカー番組に出て、タイアップ曲をとってきてくれるからアイドルとしてOK」のようでした。

 

目に見えてカタチとして手元に届く成果だけを「アイドル」の仕事として捉える

極端に言えば、そういうことのようでした。

 

その理論から言えば、確かに小山さんはキャスターをやることで直接的にグループにカタチある利益はもたらしていなかったでしょう。

それが「アイドル」であることの条件であれば、彼は確かにアイドルではなかったのでしょう。

 

ただ、それを言うならば、です。

あの番組でグループとして歌わせてもらったのは、偶然ですか?あの時、インタビューを流してもらえたり、発売日を取り上げてもらえたのはたまたまですか?

 

と、突然ケンカ口調になる程度には、それが偏った意見であるのは明白です。

 

「成果」や「功績」は、目に見えるものだけでは決してない。

地道に続けて来たからこそ、見えない部分で繋がったチャンスもある。彼らの仕事の中で、私たちの目に触れている部分なんて、最後の最後、ほんの少しの部分でしかないのに。

 

それを同じ「ファン」という立場の方から認めてもらえないことが、当時はただ本当に悔しかった。大人げないけれど、いまだにその頃の悔しさと悲しさは私の中にいまだにしっかりと残っています。

 

そもそも「アイドル」の仕事って、歌って踊ることだけ?じゃあ、それ以外の仕事は一体何でしょう?

 

 

いつだったか、次のようなことを井ノ原くんが言っていたことがあります。

「アイドルって俳優や歌手みたいに“これをやる人”っていうハッキリした定義がない人。だからこそ何をやってもいいし、何でもできる」

 

まさに。

私の中の「アイドル像」はそれです。

キャスターであろうが、作家であろうが、デザイナーであろうが、何をやってもいいし、何でもできる。逆に言えば、何をやっていたってアイドルである前提は変わらない。

 

そもそも30歳超えて「アイドル」としてグループを存続させ、成長させていこうと思えば、ただ歌って踊ってるだけでは絶対に未来はないと思っています。

 

だって、若くてキラキラした子がいっっっっっっくらでも出てくるから。

 

そこに“勝ち続けていく”ためには、個々のキャラクターとパーソナリティーを育てていくしかない。

「この人と言えばこれ」「この人にこれを任せれば大丈夫」「これをこの人にやらせたい」そう思える強みを一人一人が育てて、まず個人がしっかりと立っていなければ、グループとして歩いていくことはとても難しい。

 

「何者でもなく、何でもできる」からこそ「何かを持っていなければ成り立たない」のがアイドルという存在ではないでしょうか。

 

それを考えれば「アイドルじゃなくて、もうキャスターみたいだね」は、「アイドルとしてキャスターをやっている」立場の彼にとって、最高の褒め言葉だったと思うんです。

「歌って踊るアイドル」の姿を忘れさせるほど「キャスター」という仕事を全うしていた小山さんを、自担として今でも誇りに思っています。

 

 

長くなってきたので、ちょっとまとめます。(唐突)

 

ハッキリ言って、「グループに還元」という言葉は、わかりやすく言い換えると「私に対して、今現在の、直接的還元」ですね。

新曲嬉しいもんね。いっぱい歌番組出してもらえると楽しいしね。

ただ、それって本当に今、目の前の話でしかないことにも気付いてほしい。

もちろん今現在も大切です。でもそれと同じぐらい、私は未来も大事にしたい。

グループとして一歩一歩進んでいく姿を、この先も出来るだけ長く見ていたいし、「そのための今」を応援していきたいんです。

 

ソロの仕事をすることが、今現在のグループの仕事の制約になるかもしれない。

いや、なることが確実にある。

 

そこで「今」だけを見て短絡的に否定するのではなく、一歩下がって「未来」を見てほしい。今の、メンバー1人1人の頑張りから繋がる「グループとして輝く未来」が、必ずあるから。

 

色んなことがあったから、私がこんな話を出来る立場ではないのかもしれません。

ただ、小山さんだけじゃなく、増田さん、加藤さん、手越さん、全員に共通して言えることだと思うんです。

みんながそれぞれの場所で勝負して、帰ってくる場所がグループである。

だからこそ「グループの仕事も、個人の仕事も、どんな仕事も同等に重要。」

そう考えられる余裕が、少し広がればいいなぁと願っています。

 

 

 

 

 

最後に、この話を書いておきたかったもう一つの理由。

 

それは慶ちゃん本人がたびたび「アイドルやります!」と口にするから。

 

彼の気持ちも決意も、わかっているつもりでいるし、理解して受け止めてもいるつもりです。色々な意見を見てきたからこそ、努めてそうしようとしている自担を応援したい気持でもいます。

 

ただ、そこに縛られていることに違和感と疑問、心苦しさを持ち続けていることも事実です。

彼が言う「アイドル」は恐らく前述した「歌って踊る仕事」なのだろうと思うのですが、そこに縛られて可能性やチャンスを狭めてほしくない。

もっともっと個性や才能を生かして、お仕事の幅を広げてほしい。

それが彼個人の未来のためでもあるし、まわりまわってきっとグループのためにもなると信じているから。

 

何より、これは慶ちゃんに限らず、テゴちゃん、シゲちゃん、まっすー、全員に対してですが、「ファン」の意見を“参考”にはしても、それに雁字搦めに囚われる必要なんてないと思う。

 

あなたの人生なんだから。もっと自由に生きたっていいんだよ。

私は、それぞれのフィールドでもっと自由に飛躍する4人も見たい。

 

 

「全力アイドル」しながら、自分の進みたい別の道も見つけてまた踏み出してほしい、お誕生日動画を楽しく見つめながら、そんな事を感じたので書いてみました。

大切な日にごめんなさい。でも、私の今の率直な気持ちで、願いです。

 

 

大変長くなりましたが、もしここまで読んでくださった方がいらっしゃるとしたら、本当にありがとうございました。おつかれさまでした。(笑)

 

おわり。