たぶん前にも書いていると思うけど、ちょっと改めて自担のお仕事についてのハナシです。
時々起こる自担に対しての「彼を元の場所に戻そうムーブメント」にいつもなんとなく引っかかりがある。
一番の理由は、個人的に勝手に「元の場所」に戻ることをそこまで望んでいるわけではないというのが大きい。
私が個人的に自担にこういう仕事やってほしいなぁと思うことはもちろんある。
大いにある。
例えば慶ちゃんの芝居の仕事(特に舞台)が観たいなぁとか、モデルとか絶対似合うのになぁとか。
ただ基本的に自担に対しても、メンバーに対してもグループに対しても、彼ら自身がやりたいと思う事がたくさん叶えばいいと思うし、本人たちが楽しいと思える仕事が出来ればそれが一番嬉しい。
ファンあってこその部分が大きい商売ではあっても、彼ら一人一人の人生であるということが大前提だから、あまり“ファンの期待”に囚われすぎないでほしいなと思う。
同時に“ファンだから”を盾にこちらの希望を押しつけ過ぎないようにしたいなとも。
で、「元の場所」の話ですが。
それを本人が望んでいるなら応援したい。というかする。めちゃくちゃする。
それは前記したようにどの仕事であれ同じ。
ただ、ファンという立場からのこれまでの色んな感情を絡めたリベンジ的な「あの場所へ・・・!」という想いには何か違和感を持ってしまう。
彼は「伝えるを続けていきたい」と言っている。
彼にとっての「伝える」は、あの頃よりももっと幅広く大きくなっているんじゃないか。
それが出来る場所に、今彼はいる。
これはとても個人的な感情の話だけれど、今年の3月12日にNHKで放送された「ありがとうを3.11に伝えよう委員会2022」が、私はもう言葉にならないほど嬉しかった。
出演自体も嬉しかったのだが、番組冒頭に彼がそこに呼ばれた経緯が分かって、彼がこれまで寄せてきた想いが繋がった、ちゃんと届いていたと実感出来て思わず涙が出た。
手作り感溢れるふんわりと温かい場所で、これまでの彼の歩みが感じられるやりとりを見て、聞いて、そんな自担を見られた事に胸がいっぱいになった。
そうか、こういう「伝える」もあるんだ。という新鮮な驚きで視界が開けたような、一段階明るくなったような気さえした。
それは彼があの頃あの場所で志していた「伝える」とは違うのかもしれない。
でも、それまでとそれからがあるから辿り着いた今の彼だからこそ立てる「伝える」場所なんじゃないかと思う。
だから私は嬉しかった。
だから私は特別に「元の場所」を望んではいない。
今の彼が持てる力を存分に発揮出来るフィールドは、あの頃よりもっともっと広がっていると確信したから。
同時にファンが「元の場所」を望む気持ちが彼のフィールドを狭めてしまうのでは・・・と思ったりもする。
彼が、彼の思う「伝える」を実現出来る場所ならそれでいい。それがいい。
ついでに言うと、20数年他の先輩グループを見てきたオタクとして、ことさらに「グループのため」と思って仕事をする必要はないとも思っている。
個がそれぞれにしっかりと歩んだ結果は、直接的に目には見えなくても、時間はかかっても、必ずいつかグループに映し出されるのを見てきたから。
やってほしいこと、見たいもの、聴きたいもの、たくさんある。だってオタクだもの。
でも何より一番に慶ちゃんもまっすーもシゲちゃんも、それぞれが「今、生きている!」と感じられるような心が動く仕事をしてほしい。
3人の個人的な夢が、どんどん叶えばいい。叶えてほしい。
ファンのためより、グループのためより、何より自分のために。
そしてそれを真っ直ぐに受け取って一緒に楽しめるファンでいたい。
というか、たぶんそんな風な想いで届けられるお仕事は、意識せずとも絶対楽しいし大きな幸せをくれる。
そんな場所がお互いにきっと幸せだと思う。
NEWSは私にとって、今、そういう場所です。
おわり。