【番外編】余の辞書になかった「担降り」を、一瞬とはいえ脳裏に過らせた唯一無二の男のハナシ②で小山さんに堕ちるまでの過程を長々と説明したのですが、そうしてズブッと沼にハマってからのハナシをします。
2016年12月4日に起こった大事件『小山堕ち』
「森田剛」と「V6」以外に自担と呼ばれる存在が生まれるなど、想像もしていなかった20年間。それを当たり前に過ごしてきた。
そんな私が突如として少し年下の男に心を奪われる。
そこからしばらくは「ごうくんを裏切るのか…V6を裏切るのか…」という謎の罪悪感と戸惑いに大混乱の毎日。
今となっては、ごうくんやV6を好きなベクトルと、慶ちゃんやNEWSを好きなベクトルは全く別物で、それは十分に同じ熱を持って共存し得ることを体感として実感出来ているけれど、当時はそれが全く未知の世界だった。
ただただ「ごうくんから離れてしまう自分」が怖くて、それはつまり「ごうくんと、V6と共にしてきた人生をなかったことになってしまう」ような気持ちで、自分でも意味がわからないくらい、つらくて苦しくて、本当にしんどかった。
ただ、動画、過去のインタビューなんかを見れば見るほど小山さんへの好きは加速していく。
シュッとして超絶スタイルなのにどんくさくてかわいい。メンバーに劇甘なのにイジられまくりのヘタレリーダー。やさしくて、ちょっとおバカさんで、酒飲むと秒で泣く。
なにこれ、ヨチヨチせずにはいられない。
ごうくんに対しては、常に少し前を歩く憧れの年上の男というスタンスで惚れ込んでいた。それに対して小山さんは言うなれば同世代で親近感の湧くまさに「リア恋枠」だった。
「かっこいい、かわいい、優しい、でもおバカさん。え、なにこの人。理想的すぎるんですけど」
友達にもそんな話をした気がする。
ただ、それでも私は私を信用していなかった。いや、信用していた。
「ごうくん以外に本気になるはずがない」と。
なので、堕ちて以降「もし年明けてもこの好きが続いたらFC入るわ~」と決めて、往生際悪くFC会員になることには一線を引いていた。
なのに。ここでまた運命のイタズラか。とあることに気付いてしまう。
私の誕生日は年明けすぐ。
FC限定のお誕生日動画が1日限定で見れる日である。
「入る。誕生日動画見なきゃだめだから入る。」
いとも簡単に決意は打ち砕かれた。
おまけに時代はペイジー。
振込用紙を書いて、郵便局に出向いて、振り込んで…という神聖でまどろっこしいあの一連の手続きを経ずして、ぺぺぺっと一瞬で会員になれる。会費払ったと同時に会員番号が交付される。
なんてこった。迷う暇なんてなかった。怖い。
気付いたら、NEWSのFC会員になってた。
最初の決意と最後の意地を瞬く間に無にし、晴れてNEWSの女になった私に、運命のイタズラはまた降りかかる。
チャンネル権の関係でチラチラしか見てなかったカウコン。
ちょうど目を離した瞬間だった。
「ツアー!!!おめでとう!!!」
ごうくん関係のグループLINE、ツイッターで次々に祝われる。状況を把握出来ていないのは当事者の私だけ。
「小山くんが、カウコンでツアーやります!って発表したよ!!」
おぉ…なんてタイミング。
私、FC会員だよ。準備万端だよ。なにこれ。怖い。(2回目)
ツアー発表後の入会が当落にどれだけ関係するのかわからないけど、名義借りの関係なんかから言っても多少ふるいにかけられると考えてもおかしくはない。
それを考えると、本当に今振り返ってもすべてが整いすぎているシナリオ。
万歳、順調すぎる第2のヲタク人生のスタート。
そんなこんなで堕ちて1か月経たないうちにツアーが決定。
ありがたいことに半年経たないうちにツアーに初参加、生小山慶一郎を目の当たりにさせてもらうことになる。
この時は、まさにヲタク人生をジェットコースターに例えるなら、絶頂前の傾斜をウェイウェイ昇っている時だった。
それがまさか、あんなにたくさんの感情を抱える初ツアー参戦になるとは…。
で、その後ツアーが始まるまでの間に、私の中ではごうくんと慶ちゃんという二人の大好きな人を共存させるまでの謎に深い葛藤があり、小山さんにもまぁそれはそれはいろんなことがありました。
そこは、私が今慶ちゃんを応援するスタンスに至るたくさんの想いがあるので…
改めて、次に。