とうとう。とうとう?
とうとうこの日が来ました。
と、書きだそうとして、早速手が止まる。
「とうとう」な気持ちは確かにあるんだけど、振り返ってみると何度となく「結婚」という言葉に心を乱されてきたので、何だかもはや「よくぞここまで」という気持ちもなくはない。
ただ確実に「やっと」なんて肯定出来る気持ちは全くないので、それを求める方はここで読み終えていただいた方がいいと思います。
きっと一生に一度であろうこの日。
今、これまで想像してきたものとは全く違う心持でいる。
なんだか妙に落ち着いていて、でもすがすがしく晴れやかでもなくて、心の底からおめでとうなんて死んでも言えない。
プラスとマイナスが充満しすぎて0な感じ。
この状態を整理するために、書いています。
①自分がショックを受けていないことに驚いている。
「人生の終わり!!!」ぐらいの衝撃を受けるって、ずっと思っていた。
“仕事中、何も知らずに開いたヤフーのトップページにその文字を見つける”という完全なる不意打ちを食らったので、心臓は一瞬止まった気がしたけど、それでも「はーーーん、そうですか、しましたか」と、ただ事実を認知しただけの第一報だった。
泣くと思ってたなぁ。ショック受けると思ってたなぁ。
だって21年ずっと一番大好きな人なんだもの。何があっても一番だったんだよ。
こんなに大好きなのに泣けないんだなぁって、なんかむしろちょっと困惑しています。
②「おめでとう」は言いたくない。
ごうくんに幸せでいてほしい。
この気持ちについては本当にウソ偽りなくずっとずっとそう思っている。
うひゃうひゃ笑ってるのも、一歩引いてるかと思ったら静かに笑顔になってるのも大好きだから、そうあれる土台が出来ることはいいことだと思う。
でも、どんなに頑張っても「ごうくんの幸せが、私の幸せ」っていう真っ当で真っ直ぐで純粋な応援者にはなれない。
ごめんな、厄介なファンで。
「ごうくんの選ぶ幸せが、私の幸せでないこともある」ただそれだけなんです。
なんで?って言われても困る。だって大好きだから、としか言えない。
恋とか愛とか憧れとか尊敬とか、なんかそんないろんな想いを抱えて、ずっとずっと見つめてきた人だから、いろんなものを一緒に見てきたつもりだから。
意地なのかもしれない。よくわからんけど。ヲタクの意地だ。きっと。
これからのことを見ないと何とも言えないけど、もしかしたらあほみたいに惚気て鼻の下伸ばしたりして幻滅する日が来るのかも知れないけど、今のところ「まぁでも結局のところ、これを機に何かが変わるわけじゃない」という気がしてる。
個人的に「森田剛の仕事」をしっかり全うしてくれれば、最終的によしとしてしまうヲタク観なので、私の前で今まで通り100%の森田剛を見せてくれたらそれでいい。
ライブやって踊ってください。舞台やって、芝居でまた心揺らしてください。
本当にそれだけ。森田剛が森田剛として仕事してくれたら、喜んで会いに行くよ。
ただ…
本当に本当に鬼畜だけど、現場にだけは来ないでー!!あっちの嫁も、こっちの嫁も!!
来たとしても見えないとこにいてー!!!
私にとってそれがライブであろうと舞台であろうと、そこは言わば「夢の国」なんです。
ネズミなの、彼は。
パレードの最中、ネズミが頭かなぐり捨てて人間のカタチした家族に手振るとか地獄なんだよーーーー。(極論)
ヲタクとネズミは夢の国の中でしか共存出来ないから、せめてその世界の中では夢見る住人のままでいさせてください。切実にお願いします。
④距離感。
③にも通じるんだけど、最近色々考えて行き着いたのが「私とごうくんの距離感」という概念。
私、今までで一度も森田剛という人に裏切られたと思ったことがない。それは彼の仕事においても、ファンへの対応においても。
プライベートがどうであれ、彼は私の前に立つ時はいつだって「森田剛」だった。
ごうくんはファンとの距離感が絶妙だ。物理的にではなく、思考という面で。
そこにはステージと客席の高低差も距離感もなくて、同じレベルで隣り合ってるみたいに話しかけてくれる。自分からすり寄るわけでもなく、離れるわけでもなく、ただ同じ目線で立っていてくれた。
そういうごうくんが大好きで、そんなごうくんだから「V6の森田剛」という存在を無条件に信頼している。
だから何があっても、この21年間通して「私とごうくんの距離」は1㎜も変わらなかった。つかずはなれず、それでいていつも同じ目線でいてくれたから。
それはたぶん、今日からも変わらないんだろうなって思っている。変わらないでほしいなって願う気持ちも含まれてるけど。
最初「このお祝い出来ない気持ちは寂しさなのでは…」とも思ったんだけど、上記のような感じなので寂しさも特にないんだよなぁ。
だからやっぱり意地なんだろうなぁ。「私の方が、先にごうくんを好きになったのに!」「私の方が、長くごうくんを見てきたんやからね!!」っていう。謎のヲタクの意地。
⑥お手紙を見て笑う。(完)
もうなんか想像と違いすぎた。
お手紙が薄っぺらかったこと。請求書入ってる封筒みたいだったこと。宛名一体型カードだったこと。色味が少ないこと。
定型文みたいな固い文章で始まったかと思ったら、「変わらず応援していただけたら嬉しく思います」って。嬉しく思いますって。急にくだけるやん。
なんかもう、ごうくんだなぁ。ほんとに、もう。
なんかそう思ったら笑えてきて「あほやなぁ」って含み笑いするところにそっと落ち着いている。
ごうくんはいつだってあほやったし、そこがまぁ好きなところのひとつなんだったわ。
ショックは受けてないにしろ「お手紙届くのかぁ…気が重いな」とは思ってたので、なんか想像と違いすぎて少しばかり入ってた肩の力は一気に抜けました。
そんなわけで、諸々片付かない思考が飛び交っているけど、「ごうくんが好き」という気持ちはなんら変わらない。
これからもV6とともに歩みたいし、V6の森田剛をずっとずっと見つめていたい。
この先そこが揺らぐことがあるのなら、その時はもう少し派手に取り乱すかもしれないけれど。
彼らが歩みを止めない限り、私はどこまでもついて行きたい。
「私」という人生の地盤を支えてくれる存在だから、これからも応援します。
ここからは妄想に近い想像だけど。
心からお祝い出来ないファンのことも、きっとごうくんは見捨てないでいてくれる気がする。
プラスじゃない気持ちも「ファンの想い」として、ファンのままで隣にいさせてくれると思う。
「おめでとう」も言えないし、でも泣くほどショックを受けることも出来ない中途半端はファンだけど…
それでも許してくれるって、やっぱり信じている。
はい。私の大好きなごうくんが結婚しました。
おわり。