1人と、5人と、わたしのはなし。

V6やらNEWSやら、思うところをまとめるところ。

【番外編】余の辞書になかった「担降り」を、一瞬とはいえ脳裏に過らせた唯一無二の男のハナシ②(彼との出会いは唐突に)

 

 

20周年特需に密やかに疲弊し始めていた私が、新たな世界に足を踏み入れることになったきっかけは、本当にささいなことだった。

同じ森田担の友達が別の人のことを好きになった。

 

「へぇ~、そうなんや。鑑賞会?え、楽しそう。行く」

 

そんな軽い気持ち。

まさかそこが沼の入り口だなんて想像もしなかった。

ただ、私は俗にいう「オンリー担」という人種ではなく、割とジャニ全般(特にスマ、Jフレ、嵐、関ジャニあたりの世代)が好きで、友達に乗っかってはライブにも行っていたので、掛け持ちの素養はあったのかもしれない。

 

それにしても、全くノーマークのグループ。

名前は知ってるし、何となくメンバーもわかる。でも当時の私は「あー、なんか色々ややこしてく、大変なグループよね」ぐらいの認識しかなかった。

ここまで言うと、わかるだろうか。私が足を突っ込んだ沼。

はい、その通り。NEWSです。

 

当時本当に何の知識もなかった私は、4人並びの写真を見て「そうやなぁ、顔だけ見たら加藤くんかなぁ?」とのたまうぐらいで、顔で判断するしかない程度には、それぞれのパーソナリティに関しても無知だった。

しかし、タイミング良くごうくんの過去の映像も流れる少プレが、鑑賞会開催日までに放送されることになる。(その時点で、少プレのMCをNEWSがやっていることすら知らなかった)

 

少プレ放送日。

メインはごうくんと思いつつ「NEWSってどんな子たちなのかなぁ」なんていう気持ちもあった。「きっと加藤くんなんやろうなぁ」という気持ちもあった。

半ば品定めするような気持ちで眺めていた。

 

なのに、そんな外野のスタンスを打ち崩すように、何とも言えず心を捉えてくる人が1人いる。

何となく目が行ってしまうすらりと背が高く、すっきりした顔立ちの彼

 

「あれ…なんだか、この人の話し方はとても心地いいぞ…?」

「んむむ…この人を取り巻く空気感が、なんだか妙に落ち着くぞ……?」

 

改めて振り返ると、あの感覚はいまだに残っている。

あの言葉には言い表しがたい心地よさ。

ここでとうとう出会ってしまったのだ。唯一無二の男に。

 

「わたし、もしかしたら小山くんかもしれない」

 

少プレを見た直後、ツイッターにそろりとそう呟いた。

 

 

ただ、この時点ではまだ「かもしれない」の域は出ていなかったし、なんなら「あの4人の中で言えば、小山くんかなぁ~(でもまぁ、堕ちることはないよね)」という感覚だった。

鑑賞会も「本当に彼が1番かどうか確かめてみよ~♪」ぐらいのノー天気な気持ちで参加した。

ヲタク気質持った人は、軽々しくやっちゃダメなんだよな、こういうの。

まぁ、ここから始まった現在について、後悔など全くないけれど。

でも細心の注意を払って生きていかないと「ヲタクはささいなことで軽率に沼を増やす」ってことはよーーーーく勉強になりました。

 

話を戻すと。

その時見せてもらったのが、4人での復活コン

こりゃ、いかんだろ。堕ちるだろ。どう考えても。

そもそも「なんかメンバーはどんどん減るし、大変よね(ややこしいグループだね)」という認識しかなかった私。

 

4人がステージに上がる瞬間の不安げな顔。客席を埋めたファンの方たちを見た瞬間の、覚悟と喜びを噛み締める顔。ステージ上で涙ながらにグループへの想いを言葉にする顔。

 

次々に映し出される彼らの表情に心奪われて、何も知らない私が思わずもらい泣きした。

ファンの方たちに向かっての感謝や愛はもちろんだけれど、私がとても強く心をつかまれたのは一見苦しげにすら見えるほど、その場に立つことへの決意と覚悟を背負った4人の姿だった。

 

その中で、力強く、そして優しくメンバーを支え、とても綺麗な涙を流していた小山さん。

映像を見ながら、私はじわじわと実感し始めていた。

 

「あぁ…私やっぱり、この人が好きだわ」と。

 

 

私は明確な“ごうくんに堕ちた瞬間”というのを覚えていない

気付いた時には好きになっていて、当たり前に生活の一部、大きく言えば人生の一部になっていた。

だから「あ、堕ちた」という瞬間を体感するのは生まれて初めてだった。

そういう意味でも、初めての男だったんだなぁ、小山慶一郎よ。

 

その日から、ヲタクのリサーチ能力を如何なく発揮し、グループの歴史から小山さんの経歴、世にもかわいいとんちきエピソードなど、めきめきと知識を詰め込んでは心をときめかせていく。

もうそうなったら、ノンストップ沼。レッツゴートゥー沼。の運命しかない。

 

転がり落ちるように、小山さんへとダイブしていく日々が始まっていくのだった。

 

 

はい。長くなってきたので、「担降り」の文字が余の辞書にちらつき始める時代のハナシはまた次回に。