1人と、5人と、わたしのはなし。

V6やらNEWSやら、思うところをまとめるところ。

森田剛のことばのはなし①

 

 

 

 

過去振り返り系にちょっと飽きたので(早い)、お正月だし好きな人のことをとことん書いてみようと思う。

まずは「ことば」という観点から。

 

私は森田剛の発する言葉が大好きだ

しかし、森田剛から発せられる言葉は、おそらく他のメンバーに比べて少ない。でも森田剛を語るとき、切っても切り離せないのが「ことば」だ。

個人的にこの人はファンサにしてもそうだけれど、「ギリギリまで追い込まれて瀕死ではあるけど、それがもらえたなら死に瀕した意味がありました!ありがとう!!」っていう、渇いてひび割れた大地にしみこむ一滴の雨水みたいな言葉を投げかけてくる人だ、と思っている。

「こういうことが不安で、こういうとこに不満があって、こうしてほしいと思ってて、でもこう思うのは私の勝手かもしれないし、もうほんとにただ大好きなだけなんです、ほんとに。でも…」みたいな拗らせて思考をこねくりまわしたヲタクの気持ちを、ふわっと両手で包み込むみたいな言葉をくれる。

つまりは私がまぁまぁ拗らせてる部類だということでもある。それはまぁ、いい。

 

近年でそんな森田剛を見せつけられたのが、20周年アニバーサリーツアーのパンフレットの言葉だった。

私はこのツアーには大阪1公演だけ参加した。

正直なところ、私は実際に自分が参加するまで不安だった。お祝いや感謝の気持ちと同時に湧き起こる不安をどうしても拭いきれないでいた。

「周年などの“節目”には、何かしらの“変動”がある。いい意味でも、悪い意味でも。」

これは私が20年間V6を見てきて身に染みていることの1つだ。

 

V6にとって大きな節目は10周年だったと思う。

グループとして6人でがむしゃらに走り続けた10年から、個々の個性や適性、才能を見極めてグループと同時にそれぞれの道を形作っていく10年へ。

言葉にすればとても綺麗に見える。でもそれは「グループ」としての在り方を考え続ける日々であり、そこに「グループとしての存在意義」という現実を叩き付けられる日々でもあった。

メンバーはもちろん、ファンにとっても常に「不安」や「迷い」がつきまとう10年だったのではないかと思う。うーん、違うな。私は、そうだった。大好きで楽しくて幸せで、それでいて常に不安だった。

(どんなことに不安を覚えていたか、不安を抱く状況ってどんなだったか…はまたいつか書けたらいいな…)

 

 

で、20周年。

私の不安を一番駆り立てたのは、皮肉にも森田さん本人の言葉だった。

 

20周年記念アルバムであるSUPER VeryBestの特典としておさめられた「6人だけの合宿企画」内の終盤。6人でグループの20年後について話している中で、「ごうくんはこの先どうなっていくと思いますか?」という問いかけに対して、彼は少し考えながらこう答えた。

 

「事務所には、先輩もいるから…その状況を見てかなぁ…」

 

今確認で改めて見てみたけれど、ちょっと自分でもびっくりするぐらいに何のダメージも感じない。あの時の自分が嘘みたいに。(笑)

でもあの当時、初めて映像を見てこの言葉を聞いた瞬間に、10周年以降疼き続けていた傷の存在を改めて思い知らされた気がした。

「あぁ、ごうくんはこんなお祝いムードの中でも、言葉で甘やかしてはくれないのか」、「嘘でも“20年後ももちろん6人で”って言ってくれないのか」と、まぁ今思えば自分で自分の傷を勝手にえぐってしまったのだ。

 

森田剛は良くも悪くも、言葉でごまかさない。

そんなことはよくわかっていた。

“20年”だって本当にすごいこと。ましてその先の20年なんて誰にも想像出来るわけがない。ただその事実を飾り立てずに森田剛らしく言葉にしただけ。今ならそう思える。

ただ、当時の私は「もしかして、20周年のツアーが終わったら何か動きがある?」なんてところまで深読みした。

いや、深読みというよりは、何が起こってもいいように不安と懸念で心を武装したという方が正しいかもしれない。

10周年以降の変動期に私が身に着けたヲタクスキルとして「期待しすぎない」「いつでも最悪のパターンを考える」という、超絶にネガティブかつ安全度の高いスキルがある。

この時も「20周年のお祭りムードに浮かれる自分」に対して、無意識にこのスキルが発動されたのであろう。

 

ヲタクは知っている。浮いたものは、必ず沈む。(暗い)

 

 

そして始まった20周年アニバコン。

初日。自分が入らないにも関わらず緊張した。何かしら発表があるのではないか。

まぁ、結果何もなかった。

ただまだ気は抜けない。そんな気持ちでツアー4公演目の大阪コンに参加した。

会場はお祝いムードに包まれ、本当に温かい時間だった。ファンもメンバーも、おめでとうとありがとうをたくさん抱えてその場に集まっている。そういう空気に満ち溢れていた。

ただ、幸せであればあるほど、その時間がいつまでも続くことを願い、同時に永遠なんてない現実をまた考えてしまう

ここまで一緒に来られたうれしさを感じたと同時に、未知の領域への少しの不安は消え去らなかった。

 

そして。

 

20年分のいろんな気持ちを抱えて帰宅した私は、自室で1人パンフを開いた。

奇しくも、何気なく一番に開いたのは森田剛からファンへの言葉が記されたページだった。

 

「これからも一緒に歩いていってくれませんか?」

 

数行のメッセージの一番最後。その言葉がすうっと目から心に流れ込んだ。

今までこんなにストレートに、未来を約束されたことがあっただろうか。ライブの本編よりも、この瞬間に一番泣いていた。

確定しないことは、基本的にはあまり口にしない。そんな森田剛から出た、あまりにも曖昧で根拠のない言葉。

「歩いていこう」ではなく「歩いていってくれませんか?」って。なんだよ。森田さんの気持ちは、とっくに固まってたんじゃないか。

本当にうれしかった。そして何より、安心した

私の中にずっとずっと存在していた小さくて深い不安を、じわじわと染み込んで埋めていくみたいに、その言葉は私を明るい場所へと連れ戻してくれた。

共に歩んできたファンの人生を、すべて包んでくれるようなそのストレートで曖昧な問い掛けは森田剛らしからぬ、森田剛そのもの」な言葉だった。

 

 

そして20周年を超えた今、また1つ変動があった。

 

お決まりの慣れ親しんだあの不安は、変わらずにそこにあったと気付かされた。それでもまた、私は救われる。森田剛の言葉に。

たぶんきっと、これから先も色々なことがある。

「グループとして走り出した先は、グループを継続させる事が何よりも一番の難関だ」と、ここ数年の様々な出来事を見て実感している。

 

でも。

私はきっと、彼が、彼である限り、これからも一緒に歩いていく。森田剛と、V6と。

 

彼が、その言葉をまっすぐに投げかけてくれる限り、いつだって明るい場所へ戻れるから。彼が、V6を諦めない限り、きっとグループは大丈夫だ。

 

根拠はないけれど、そう思っている。

 

(拗らせヲタクの垂れ流し文章でした!お疲れ様でした!!)