どうでもいいはなし。
中学生の頃のごうくん絡みの記憶で、強烈に残っていることが2つある。
本当にどうでもいい話ではあるが、私の回顧録なので老後に読み返す楽しみとして記しておく。
どうでもいい話①
中学3年になった私は、順調に森田剛ファンに成長していた。
その頃発売されたシングルが「over」である。
PU-PU-PU‐の主題歌であるこの曲は、青年と大人の狭間にしかない儚げな輝きを放つカミっ子を思い出すとともに、自分自身の酸いも甘いも様々な思い出が呼び覚まされて、坂本氏に「なんでみんなoverで泣くのかわかんない」って言われようが、勝手に涙がこみ上げてきてしまう思い出深い名曲である。
ですが、当時私の心をぐわっと鷲掴みにしたのは、がこいこのテーマソングだった「EASY SHOW TIME」の方。しかもその中のごうくんのソロ「駅でバス停でビル街で」という何の情緒もないワンフレーズ。
もう、この、ここの、この、声よ…溶けた、はい、溶けた。
それで、私はどうしても友達にこれを聴かせたかったわけです。
たぶん「ごうくんの声がな!めっっっっちゃかわいいとこあんねん!!!」って力説したのでしょう。
張り切ってお昼の放送にリクエストしました。
曲がかかった途端、教室を飛び出し隣のクラスの友達のもとへ走る。
目的の友達を呼び止め、件の森田パートの直前に「聴いて!!この後!!!!」と無理やり聴かせる。
「な!?めっちゃかわいい…」と1人で崩れ落ちる。
なにこれ。今も全く変わってない。怖い。
なぜかその場面が鮮明に今も脳内にこびりついている。
お昼の準備してるゴタゴタした教室の感じとか、スピーカーから流れてくる音とか。
でも、ほんまに、もうほんまに、かわいいから、聴いて。溶けるから。聴いて。
どうでもいい話②
中学卒業までのカウントダウンが始まった2月。
私のクラスでは1人1枚(1日)担当して日めくりカレンダーを作ることになった。
誰がどの日を担当するか、希望を取りながら決めていく。
2月。そう。ごう担にとって1年で1番尊い月とも言える2月。
1年1度のPrecious Dayを死守すべく、私は1人で燃えていた。
友達には「2月20日は私のやから!!」と宣言し、誰よりもやる気に溢れていた。(おそらく私以外でこんなにやる気に燃えていた人はいなかったはず)
私の威圧、牽制により、2月20日に手を挙げる者などいるはずもなく、難なく220獲得。
真っ白な用紙の真ん中に「20」とでっかく書き、その周りにはごうくんの切り抜きをこれでもかと飾る。
しかもこの年、ごうくんが二十歳になる特別な誕生日ということもあり、「今日はごうくんの二十歳の誕生日だよ❤」ってことも抜かりなく記載。
私しか喜ばない日めくりカレンダーがここに爆誕したのであった。
もちろん、2月21日には持ち帰りましたよ。どこ行ったのかなぁ。なんかうっすらどんな切り抜き貼ったかとか覚えてるんやけどな…。
あー、ほんとに特別だったなぁ。あの年のごうくんの誕生日。
私は常々「今現在のごうくんが一番かっこいい」と思っているので、「いつのごうくんが好き?」っていう質問には「どの瞬間も今現在のごうくんが一番好き」って答えてて、実際色々考えてみても最終的にその答えに行き着くんですが…。
でもこの19~20歳の頃のごうくん(細かく言うとPU-PU-PU-の頃のごうくん)が、私の中ではなんか特別なのです。
ビジュアル的にめちゃくちゃ好きっていうのもあるし、なんかこう青年の儚いキラキラ感も残りつつ、大人に移行していく切なさみたいなのが漂う空気も好き。
20歳になり大人の仲間入りをするごうくんと、やっと中学を卒業する私。
このたった5歳しか違わないのに、なんだか少し遠くへ行ってしまうようで(そもそも近くもなかったんだけど)、なーんかちょっと寂しいようなあの感じもいまだに覚えている。
後はやっぱり…何だかんだでこの頃が一番純粋に森田剛を好きだった時代なんだろうなぁって、今振り返ると思う。
何の邪念もなく、無駄な情報にも左右されず、まっすぐごうくんを好きでいれた時代。
あんなキラキラした時間って、きっともう手に入らない。
だから、その記憶の中に残っているごうくん自身も、私にとって他より少し特別なのです。
そういう時間が過ごせたことってなんかすごく幸せなことだなぁ、って邪念と情報に溢れた21世紀の私は改めて噛み締めつつ…
どうでもいい話2本立て、これにてお開き。